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「信仰を深めるために修行と勉学に励みなさい。

修行と勉学なしでは、仏教は存在することはできない。

修行と勉学は、信仰に因ってでなければいけません。

自分も励み、他の人にも教えなさい。」
                       
                         日蓮『諸法実相抄』 


法華経における5つの修行(五種法師)


法華経では、わたしたちが行うべき5種類の修行があります。

1. 心と身体にお経を受けて保つこと
2. お経を黙読すること
3. お経を唱えるること
4. お経を他の人々に説法すること
5. お経を写経すること

法華経を信仰するためには、その教えを信じる心を持たなければなりません。本来の心は、「信」と「念」といわれています。法華経の教えを信じることは、その教えを日常生活の中に取り入れて生きることです。したがって、曖昧な心で法華経を受け入れてはいけません。

法華経を読むということは、ただ単に文字を読むということだけではなく、理解して法華経を読むということです。しかし、もし法華経を読まれたら、とても難解だと思うかもしれません。ですから日蓮宗のお寺の中には、人々の法華経のさらなる理解のために勉強会を行っているところもあります。勉強会に参加したり、ご住職の説法を聴くことによって、以前には理解できなかったところがわかるようになるでしょう。

法華経を黙読することだけでなく、大きな声で唱えることは、別の修行になります。私たちは、ふつうお寺や自宅でお勤めをする時、第二章(方便品)と第十六章(寿量品)を読みます。なぜ頻繁にこの2つの章を読むのかというと、法華経の中で最も重要な教えが説かれているからです。第二章はすべての人が悟ることができると説かれており、第十六章ではお釈迦様の生命は永遠であると説かれています。しかし、第二章、第十六章以外の他の章を読んでも、お釈迦様自身と同じくらい価値のある法華経の一言一句なので、それもまた立派な読経の修行ということになります。

お経を読んでわかるようになったら、その功徳を自分の心の中だけにしまっておくのではなく、家族、友人、周囲の人々にも何を学んだのか伝えるようにして下さい。人から人へとこの教えの功徳を伝える時、普通は少しずつ減ったり理解しがたくなるものですが、50番目の人が得られる功徳は、最初の人のものと同じくらいすばらしいものだと法華経では説かれています。

そして、写経という修行があります。漢字あるいは英語で法華経を写経してもいいでしょう。日蓮宗は、お題目の写経を勧めています。

お題目 ―末法における法華経の修行
宗祖日蓮聖人は、末法に生きる人々に救いの手を差し伸べられました。お題目「南無妙法蓮華経」という良き薬を飲みなさいと言われました。お題目とは、末法の人々のためにお釈迦様が残されたものであり、法華経の教えの奥底から日蓮聖人によって明らかにされたものです。、『観心本尊抄』の中で、

「お釈迦様のすべての善行と徳行は、妙法蓮華経の五文字である法華経の題名の中に入っています。罪深いわたしたちですが、これらの五文字を信仰するならば、お釈迦様のすべての善行と徳行が自然と与えられることでしょう。」

末法における正しい修行とは、南無妙法蓮華経のお題目を受持することだと日蓮聖人は説かれています。修行によって、お釈迦様から素晴らしい功徳を頂くことができます。お題目を受持することは、まさに法華経を受持することであり、お題目を唱えることは法華経の全てを唱えることと同じであり、お題目を写経することは、法華経のすべてを写経していることに等しいのです。

お題目を何回唱えるべきかという質問を、しばしば受けます。当然のこととして、お題目を唱えれば唱えるほど、功徳を積み御利益を頂くことになります。しかし、「毎日100回あるいは1000回お題目を唱えなければ、地獄におちる」と脅かす人がいます。そのようなことは事実ではありませんし、逆にお釈迦様と日蓮聖人を純粋に信仰している人々をかえって当惑させます。信仰を持ち、お釈迦様と日蓮聖人を尊敬し、周りのすべての人々に心の底から感謝しながらであれば、お題目を何回唱えようと、28章69384文字からなる法華経の功徳と同じくらいの功徳を得られることでしょう。時間が許す限り、真心をこめてお題目を唱えるようにしてください。



唱題行―お題目をお唱えする修行

日蓮宗のお寺で行われる瞑想は、唱題行と呼ばれ、他の法要同様一般的に行われています。唱題行とは、お題目をお唱えする修行のことです。日蓮宗ではいろいろな法要の形式がありますが、唱題行はその内の一つです。最寄りのお寺に時間などお尋ね下さい。

唱題行の例

礼拝
道場観
本門三帰
浄心行
正唱行
深心行
回向
四誓

 衆生無辺誓願度
 煩悩無数誓願断
 法門無尽誓願知
 仏道無上誓願成
礼拝

家庭での朝夕のお勤め
家庭での最も重要な修行は、朝と夕のお勤めです。朝のお勤めでは、家族が職場や学校で無事に過ごし、一生懸命働き勉強し、教えによって功徳を積み、周りの人にもよい影響を与えられるようにお釈迦様と日蓮聖人にお祈りしましょう。夕べのお勤めでは、この日の家族の無事を感謝致しましょう。

家庭でのお勤めの例(これは、お寺で行われている最も基本的な法要の形式と同じです。)

1. 勧請
2. 開経偈
3. 読経(方便品)
4. 読経(自我偈)
5. 唱題
6. 宝塔偈
7. 回向
8.四誓
  衆生無辺誓願度
  煩悩無数誓願断
  法門無尽誓願知
  仏道無上誓願成

第二章(方便品)と第十六章(寿量品)は、よく読まれますが、第十二章(提婆品)、第十六章全部、第二十一章(神力品全部あるいは「諸佛救世者」から)、あるいは第二十五章の観音経を読んでもよいでしょう。さらに、毎日少しずつ最初から全部を読むことも素晴らしい修行となります。どの章を読むか、あなた自身で選んでよいのです。

法華経には日本語読経と英語読経があります。どちらでも結構です。NBICでは、日々のお勤めのために、カセットテープとセットになったお経本を用意しています。また、第二章、第十二章、第十六章、第二十一章、第二十五章の日本語読経を収録した要品もあります。読経練習のお役に立つものです。

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